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2022.11.09

ポリマ号、10月29日に座礁事故から復帰。再出発に向けて準備中

2022年8月12日、悪天候の中、電気モーターが故障し、インドの海岸に座礁したポリマ号でしたが、地元の漁師さんたちの努力で、無事脱出、沖だし係留が完了しました。

当初のサルベージ計画では、座礁地点一帯の水深が浅く、タグボートが近づけないため、船体を風船で浮かせて移動させる計画でしたが、これは650メートルほどのロープを使用しても遂行は不可能でした。

最終的には、地元の漁師さんたちの小さな漁船のおかげで、船体を沖に出して係留し点検することができました。今回の救助および、それまでの地元の方々の多大なるご支援に、ポリマ号チームは、心から感謝いたします。

ポリマ号は、座礁地点から船で2時間の距離にあるムンバイで修理される予定です。その後、当初の計画通り、2023年10月の航海再開に向け、技術開発計画を進めています。
搭載しているけん引用のカイトを大型化します。また卵を抱えているメスの魚を捕獲しないようなバブルカーテン付きの漁具を使った実験を実施。それに加えて海洋に存在するマイクロ・ナノプラスチックをろ過して測定する装置も搭載する予定です。
2025年の大阪・関西万博では、ポリマ号が活躍することを期待しています。

今回の復旧作業には、ポリマチームのメンバーであるフレデリック・ダーレル船長が新たに参加しています。フレデリックはこれまで約20隻の実験艇の設計に携わってきました。特に、CEA(フランス 原子力・代替エネルギー庁)と共同で開発したエコロジー移行のための実験船「エナジー・オブザーバー・プロジェクト」の発案者でもあります。

今後の展開については、随時お知らせしていきます。


ジャン・ルック・ウィラン
ポリマ財団 広報

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